食の復活サミットin丹波

産地の個性が日本を救う!

1 開催趣旨

それぞれの土地には食の文化がある。その文化を大切にし、「各産地が個性を出し合うことにより、日本の食を復活させよう」という提言を丹波から全国へ発信させるサミット。
同時に、丹波食文化発信機構と共に進めている「丹波ブランド」事業を更に発展させるべく、丹波の食の文化に焦点をあてることも目的。丹波外の人に食の文化を発信すると共に、丹波の人が丹波の食文化のすばらしさを見つめなおすきっかけ作りをする。


2 事業概要

(1)サミット
4月30日より6月15日まで、たんばぐみの西垣事務局長が丹波ブランドのPRのために自転車で日本縦断して訪問した各産地の方に集まってもらい、それぞれの土地の食文化の大切さを考えるため、講演会形式のサミットを開催した。
西垣が訪ね歩いた経験をもとに映像を作成。それぞれの土地で感じたことを言葉にし、旅の様子を踏まえながらそれぞれの講演者を紹介し、話しを聴いた。

@日 時   平成16年2月14日(土) 14:00〜16:00
A場 所   篠山市民会館 多目的ホール
B参加者   140人
C講演者及び講演概要

〇その一  喜多方ラーメンが地元の小麦を使い全国ブランドへ
〜喜多方ラーメンの仕掛け人と言われるまでの取り組み〜
福島県地域づくりネットワーク21会長 山口和之氏

何十年前、喜多方市は昭和電工という会社に依存していた町だったが、公害問題で撤退し、町にはポカーンと大きな穴があいた。そこからいろいろと考えた結果、ラーメンに行きついた。とにかく走りながら考え、大企業依存型の町ではなく、自分達が独立できる町を目指して喜多方ラーメンを広めていったが、ある時から地元の小麦から作った麺を使用せずに、大手メーカーの安い麺をどのお店も使用し始めた。その事に危機感を覚え、ラーメン食べ比べのイベントをうった。全国の有名なラーメン屋さんと喜多方ラーメンとを食べ比べてもらうと、その人気の差は歴然とし、喜多方の人に「喜多方でしか作れないラーメン」の大切さを認識してもらうようになる。そこからはドンドン広がり、現在の300億円市場にまで登りつめた。

〇その二  「農家の人を助けたい」そんな想いが直産システムの確立へ
〜産直の老舗下郷農協の挑戦〜
下郷農業協同組合 組合長 横山金也氏

山あいの小さな農村、耶馬溪町。農家の人を助ける為、下郷地区でとれた有機野菜を、直接北九州市などに売りに行き「産直システム」を確立させる。常に現場の意見を反映させる取り組みを行う。有機JAS認定の話が出たときも「いままで、ずっと有機栽培をしてお客さんに安心して買ってもらっていたのに、なぜわざわざお金を払って、面倒な履歴なんかを記入しないといけないのか」などという意見が出されたとき、それぞれが話し合ったけっか、JAS認定を受けて野菜を販売をしていただく農家さんには、売上の1%を還元する形をとる。「有機の里」として生き残る為、農家の方と共に歩んでいっている。

〇その三  丹波の包丁日記の著者であり、丹波の料理人が語る
〜食文化を作るということ〜
茶寮ひさご 店主 真鍋 馨氏

丹波には食材は豊富にありますが、山の芋や猪肉に関しては、値段が高騰してしまって、地元の人があまり食べなくなってしまった。食文化というものは、地元の人が地元のものを食べて始めて食文化をつくり語り継がれていくものである

 

             
 
Copyright © 2004-2006 by Tambagumi All rights reserved.