オペラ「おさん茂平衛」への道のり

第5話 おさん茂兵衛フェスティバル 第一弾
 



 

「おさん茂兵衛」は、近松門左衛門の「大経師昔暦」、井原西鶴の「好色五人女」で有名で、その二人をまつる祠が柏原にある「おさんの森」だ。けれど時代と共に地域にまつわる逸話がうすれかけ、その前を通学する高校生達は、「おさんの森」は「安産の神様(お産)」と思っていたと話す。(これも面白いが・・・)
「おさん茂兵衛」を発信するには、まず地元に「おさん茂兵衛」の逸話を再認識して頂く事が重要と考え、初年度は三弾構えのフェスティバルを企画した。
「第一弾 おさん茂兵衛の初語りとティーパーティー」は、平成15年1月11日、オペラでおさん役をして頂く丹波出身のオペラ歌手「足立さつきさん」と茂兵衛役をして頂く丹波出身のテノール歌手「畑 儀文」さんに「おさん」「茂兵衛」に対する思い入れや、オペラへの意気込み等を話して頂いた。
途中から、この会の名誉会長でもある井戸敏三兵庫県知事が飛び入りされ、「さしずめ私は、悪役の大経師屋の主人だね」とユーモアたっぷりに話され、初語りは大いに盛り上がった。
200名近い出席者でごった返すパーティ会場は、参加者全員が今までに無かったオペラ上演に向けた大きな夢を膨らませ、会場一体が同じ方向を向いた感動に胸が震えた。
そんな瞬間に出会える事はそうあるものではなく、人生はやっぱり面白いと思う。

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おさん茂兵衛DEたんば実行委員会
企画運営委員長
浅倉陽子

 
 
 
 
             
 
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