花・彩色 ちょっと知って得する花のお話
《 菊 》
 
 


 
 
 
 
 
丹波市内で、生花店「足立花義」を経営する
足立敬一さんご提供

 

朝夕冷え込んで、丹波地方特有の濃霧におおわれる時候となりました。この冷え込みのおかげで、
丹波には秋の味覚や、すばらしい紅葉などが楽しめます。寒暖の差がおおきいために、実ものの甘味が増したり、葉の色が濃くなったり、つまり鮮やかな紅葉が見られるのです。花も同様この時期に咲く花は冴えた色をだします。11月の誕生花の「菊」も庭や玄関先で朝露に濡れて美しく咲いているのではないでしょうか。  日本では春の桜に対して、秋は菊と昔から相場が決まっていました。菊は、ヤマザクラとともに日本の国花であり、皇室の花でもあります。大輪の菊はとても豪華で、咲いてくれば香りも高く、花言葉「高貴」に相応しい花です(赤い菊には「愛」、白い菊には「真実」という花言葉もありあます)。
菊は日本での品種別花の消費量も一番多く、欠かせない花ですが、一般に花開くのは今時分なので、市場での需要が最も多いお正月から彼岸に合わせて花を出荷できるように、白熱電球を灯して電照菊栽培が行われています。品種も大変多く大輪系や小輪系、枝咲き(スプレー咲き)など、また花色も豊富です。最近はボール状の花も出回るようになり人気があります。菊は日本の伝統行事の中にあって映える大切な花なのです。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
             
 
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