光輝く丹波の春

・ 丹波の春は本当に明るい。

・ 4〜5月県下で最も日照時間が長いのは、実は山々で囲まれたこの丹波地域である。5月神戸が190時間、この時期県下で最も降水量の少ない但馬(豊岡)でも200時間余り、丹波は県下で唯一200時間を越え、215時間余りに達する。これは夏の7〜8月を上回り、丹波地域は1年のうち最も4〜5月の日照時間が長いのが他地域には見られない特徴である。

・ 丹波のような盆地地形の日照時間は、一般に四季を通して変化が少ないのが特徴とされている。丹波も同様であり、特に冬季の落ち込みが少なく、月平均の日照時間は、140時間以上が常時確保され、年間2000時間近くにも及ぶ。神戸で年間1513時間、但馬1531時間、冬季の2月は神戸で100時間、但馬では50時間余りでしかない。逆に夏季の日照時間は県下で最も少なく、250時間近い神戸とは大きな差となっている。

・ すなわち丹波地域の春は、県下で最も明るく光り輝いているといえよう。これは、植物の生育にとっても丹波霧と同様に大きなプラスとなっている。


表−1 兵庫県下の日照時間(平年)
2月 5月 8月 年間日照時間

丹波地域(柏原) 150時間 215時間 200時間 1983時間
神戸市       100時間 190時間 245時間 1513時間
但馬地域(豊岡)  50時間 200時間 240時間 1531時間

撮影  上井 明 様
 

 

             
 
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