空飛ぶ人

筑波ワールドカップ参戦記

 

 




 丹波でのワールドカップがキャンセルになり、茨城県にある筑波山系のエリア「エアーパークCoo」での開催になった。この急な変更を受け止めて、完璧なまでに大会を運営した半谷様、並びにたくさんのスタッフの方々に感謝の意を表します。
ありがとうございました。

 2003年にワールドカップを開催しているとあってスタッフに皆さんは手馴れたものでした。しかし、前回より数段明確な運営には驚きでした。特に選手がどこへ飛んでいっても回収できるシステムがあり、選手を回収に回る車に対しての指示が的確とあって選手も安心して飛ぶことに集中できる。

 そんな近代的なシステムを用いながらもスタッフ全員「選手や一般の方を暖かく迎える」ことが基本でした。僕は、最初に外国人選手にインスタントやきそばの作り方を丁寧に教えました(笑)。欧米の人たちには日本の常識全てが新鮮で興味深く見えたでしょうね。

 一番感動したことは、長距離を飛んでいくレースで、テイクオフから90kmはなれた栃木県の山間の田んぼに選手が飛んできたときに地元の人たちがどこからともなく見に来られて田んぼの載り面に座りみんなで空を見上げて、はじめは小さく見える機影がだんだん大きくなり「がんばれー!」と声を張り上げて応援する方もいたりする中、一人、また一人とゴールラインの上空を飛んでいく。なんとも良い風景でした。選手も観客も1体になった感じがしました。そしてまさかはるか遠くにある筑波山から飛んでくるなんて想像できなかったでしょうね。なんか、町とか県とかそんな境をとっぱらって、空と空はどこまでもつながっていて、その空からきた来訪者を暖かく歓迎してくれる。いいよね。

 そんなこともありながら、練習日を含め10日間いろんなことがありましたが、改めて貴重な経験が出来ました。筑波→丹波とつながるように歩んでいきますのでこれからもどうぞヨロシクお願いします。

 

 

丹波地域初となるパラグライダーワールドカップ開催に
向けて、パラグライダーに関する情報、レース・大会の
レポートなどを連載

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提供 TAKパラグライダースクール

 

 
 
 
 
             
 
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