丹波の住環境  〜田舎暮らしへのいざない〜

      丹波の古民家

 住環境は、ひとくちに丹波といっても様々です。古民家には古民家のよさがあるし、現代住宅には現代住宅のよさがあります。そんな中で、丹波に移り住もうと考える人、ひとりひとりのご要望を聞き、そのお手伝いをしたいと考えています。

 このページでは、そんな疑問・質問のひとつひとつにお答えします。こういう私も、都市部から引越してきて、今このたんばぐみで活動しています。単に丹波に来るだけ、あるいは単に不動産屋さんの話を聞くだけでは分からない、ほんとうの『丹波』という地域の住環境についてお伝えいたします。

 

・夏の暑さ、冬の寒さについて

 夏は都市部よりも気温が低いです。そして、真冬には、明け方には氷点下5度以下に下がる日も多くあります。丹波は、やはり他の地域に比較し寒いですが、何よりも特徴的なのは、昼夜の寒暖差の大きさです。内陸型の気候のため、昼間と夜の温度差が一年を通して非常に大きいのです。

 冬の寒さは、慣れればそこまで寒いとは思いませんし、都市部と違い主要な交通手段が自動車であるため、外出してもそれほど寒いとは感じないでしょう。ただ、夜の冷え込みは激しいので、しっかりと布団をかぶって寝るようにしましょう。

 なお、丹波で住むなら、自動車なしでは生活できません。自転車で行ける距離ですべての日用品は揃いませんし、バイクも冬場の積雪や路面凍結のため危ないです。自動車免許は引越前に取得しておきましょう。

 

 

 

 

・上下水道について

 上水道は大部分の地域で整備されています。丹波で水を汲み置きすると、数日で緑色の藻が生えてきます。これは、水道水にも植物性プランクトンが生きて入っているということであり、健康な水の証拠です。丹波には分水界があり加古川・武庫川・由良川の源流の地であり、蛍も出るほど水のきれいな土地です。

 一方、下水道は未整備地域が多くあります。引越しを希望される地域の整備状況については予め確認しておきましょう。

 また、生活費との関連で意外に高くつくのが、プロパンガスです。丹波地域でも、都市ガス普及地域は一部であり、他はすべてプロパンガスです。都市ガスに比べると、通常何割か高くなるのが実情です。もっとも、電気温水器や電気調理器を備えたマンションなどもあり、また各家庭に備え付けることにより、節約をすることもできます。

・駐車について

 駐車場は、さすがに田舎で土地が十分にあるためか、一概には言えませんが、費用の相場は都市部の半値以下であることが多いです。また、一戸建て住宅や賃貸マンションなどでも、自動車を駐車するスペースは確保されているのが通常です。

 また、軽自動車の車庫証明は通常、不要です。

 

夏の佐治川(加古川)

 
       

 

 鐘ヶ坂:明治のトンネルへ向かう道    

・人間関係について

 田舎の人は保守的だ、とよく言われますが、決してそんなことはありません。過疎化の進む今の時代、都市部からぜひ丹波に来てほしい、と多くの人が思っています。決して閉鎖的でも排他的でもなく、むしろ、一人ひとりとの人間関係を大切にすれば、都市部よりもより快適な生活を過ごせます。大きな音声で走る街頭車や、夜間にけたたましい音を鳴らして走るバイクもほとんどありません。ただ、地域に住む一人ひとりの顔がはっきりと分かる関係にあるため、人間関係をしっかりと考えて生活しているだけなのです。

 田舎で生活すれば気がつきますが、同じような生活をしていると、そのうち会う人の顔を覚えてしまいます。ひとつの区域で数万人が住む都市部とは異なり、篠山市でも4万6千人、丹波市でも7万2千人程度しか人口がありません。ましてや、ひとつの集落に何百人も住んでいることはそうありません。「顔と顔のつながる関係」 これが田舎生活の良さなのです。

 また、丹波は、日本でも有数の「地域活動」の盛んな地域です。(日本で最も地域活動の盛んな都道府県のひとつである兵庫県の中でも、最も先進的な地域のひとつです。)各所にまちづくり団体、文化系の教室、動植物愛護団体があり、自ら手を挙げれば、様々な里づくり活動に参加できます。家で寝てテレビを見たり、パチンコをしたりする同じ時間を、こういう地域のための活動、自分たちの生活を豊かにし文化を次世代に継承する活動に参加できるのは、まさに丹波ならではの魅力です。

 

 

・丹波の魅力について

 田舎暮らしをするなら、ぜひ「丹波」をお勧めします。丹波の魅力は、何と言っても、風土・自然・文化の調和であり、人間らしく生きる道筋を与えてくれることです。源流の地であり清らかな水に恵まれ、また空気はきれいで天の川もはっきりと見えます。夏は緑に溢れ野鳥が飛び交い、冬は美しい銀世界が見られます。また、地域の伝統文化も今に「生きた形」で継承され、根付いています。丹波の森大学、シューベルティアーデ丹波街角コンサート、サギソウやカタクリの保存活動、おさんと茂兵衛の演劇活動、農業体験、蕎麦打ち体験など、各自の趣向に合った活動に参加できます。

 この人(里、文化)と自然(森、杜)の調和が丹波の魅力であり、例えば城下町柏原では、原生林・極相林に生えるツブラジイ群落が人里のすぐ傍にあり、八幡神社という由緒溢れる神社(国の重要文化財)の社叢林を形成しています。その八幡神社では毎年2月17・18日に、三丹一(三丹とは丹波、丹後、但馬のこと)と評される『柏原厄除大祭』という盛大なお祭りが開催され、毎年約10万人が参拝に訪れます。天然記念物の樹齢1000年のケヤキ(木の根橋)、やぐら公園、そして国指定史跡である柏原藩陣屋跡があります。同時に、まちづくり活動も盛んで、地域を挙げての歴史・文化・芸能の保存継承活動が行われています。

 これは、丹波では、そこに住む人たちが、『自分たちの住む地域を自分たちの手でいいものにしたい』という願いを込めて、日々活動しているからです。

 ぜひ、こんな丹波の一員になりませんか?たんばぐみは、そんなあなたのお手伝いをします。

 

秋の風景

 
     


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