《上を目指すといっても、上には上がある。ただ、その上がここであると決めた時点で、自分はそこまでで終わってしまう。
》
丹波市氷上町で、某建設事務所で大工をしている畑田さんは、今の時代も匠の精神が根付く職人の世界で、その匠の精神に魅かれ続けて働いている。
彼のモットーは「日々精進」である。
父親が大工をやっていたのが関係していたのだろうか。それとも、作るという事が単純に好きだからか、中学の頃から、将来の夢は大工になるというイメージを描き続けていたらしい。その為に、高校も土木系を進み、建築工学を学ぼうと専門学校に進むことになった。
「今の職場は、一般建築・店舗・神社仏閣など手広くやっています。やりがいは、様々な建物の技術・知識が濃縮されているので、自分の中でそれを吸収でき生かす事を考える事です。」
最近のこだわりは?と尋ねると、「自己管理ですかねぇ?やっぱり大工は体が資本ですから健康管理は気をつけたいと思っていますよ。サプリとか飲んでいますし・・・」と気さくな笑顔で答えてくれた。
休日は、春は海・夏も海・秋も海・冬は山というように、アウトドアスポーツが大好きなので、サーフィン・スノーボード・野球などをして過ごしているらしい。(一緒にサーフィンやスノーボードに行ってくれる女性を募集しているという情報も入手!!)
ふと、仕事の話をしていると、彼の中で、仕事に対しての向上心と厳しさがあるのだと感じられた。
彼の中で、どこが夢の終着駅で、どこまで行けば満足ができるのだろうか?「今欲しいのは、大工としての幅広い知識と経験。一級建築士が欲しいという。だけど、どこまで?と聞かれたら、そのラインは作りたくないですね。ここまで行けばって自分で作ってしまったら、そこで成長は終わってしまう。上には上がいるんだから、常に上を見上げて進んで行きたいですね。」彼の姿は、遠くを優しく見つめているように見えた。