中末 智己

今後の彼の夢の途中を
随時こちらで公開します。
皆さん応援お願いします。

中末 智己さんへの応援メッセージはこちら

丹波篠山の地で専業農家を営む中末さんは姫路市出身の34才。
篠山に来る前、 三木市にある広野ゴルフクラブでコース管理の仕事を8年間やり、ゴルフ場の芝や植木を育て、「土をつくる」という課題に取り組む。土から人間生活に欠くことができない食べ物をつくる農業の危機に直面する。そこで、自分のできることから農業をはじめた。
仕事の休みを利用し、神戸市西区にある有機農業の施設で農業の基礎を学んだ。教科書だけでは本当に学んだことにはならない。実践で覚える道へ向かう。実践のお手本、同じ兵庫県にある有機の里である市島町、市川町、神戸市西区などいろんなところへ一通り回ってみた。
そして、3年前、ついに専業農家をやるため、丹波篠山の地を選んだ。

丹波を選んだ理由を聞くと、「丹波は、京都(みやこ)の台所と言われていますが、丹の文字からも呼んで取れるとおり丹波は鉱物資源が豊かなところで、都の反映にはなくてならない所だったということに興味を持ちました。」
篠山には、農業の勉強を通じて知り合った奥さんと共に移り住み、地元の方々のご好意で一軒家、倉庫、農地などを借り、なんとか農業をやることができた。
今年は、一児のパパになり、本業もいよいよ本腰と行きたいところだが、自然を相手にする農業。今年の台風、雨の被害は非常に大きいものだった。
土づくり、肥料のやり方、排水などの設備、農業のやり方は、人それぞれ。中でも、堆肥は畜産や鶏糞を、ただ入れるだけでは野菜の旨みがだせない。化学、有機肥料を多く使用すると、窒素分(野菜の成長に必要)が多く、硝酸態の濃度が高い(野菜のえぐみが増す)、人間の体にはよくない、おいしくない野菜ができてしまう。そういう野菜が市場に出回ると、より消費者の野菜離れが進み、市場価格が落ち、生産消費の悪循環につながっている。
「万有産物の基は=土」であるということ。食物連鎖はピラミッドを逆三角にし、植物と微生物が上、動物や人間は下になること。有機農業からあらゆることの問題解決の糸口が見えてくる。
自分達生産者が頑張って、本当に安全でおいしい野菜を作れば、野菜への価値観が変わり、結果的にみんながよくなるんですよ。
夕方、学校帰りの子供たちが、農作業をする中末さんに「ただいま、ご苦労さん。」中末さんも土にもまれた手で「おかえり、気をつけて帰りや」そんな帰りの挨拶でもう一息がんばり一日を終える。将来の子供たちのためにがんばっている中末さんの姿が印象的だった。
山のてっぺんから、淡いオレンジ色の夕日が暖かくススキを照らし、山の陰と、あたりの日が落ちていく光景に、明日の農業のために夢を耕す、中末さんの背中はとても大きく見えた。

04.11 y.t取材

中末ご夫妻の野菜セットはこちらから

様々な「夢の途中」を メールにて配信します。
「オーディションに受かった」
「今は全然上手くいかない」
「めっちゃ悔しいことがあった」
など、ちょっとしたことだけど 夢の途中だからこその コメントを配信します。
華やかなところを見るの ではなく、目指してる過程 をそっと見守ってあげてください。

メール配信登録は
こちら

 

             
 
Copyright © 2004-2006 by Tambagumi All rights reserved.