ダンスという世界で、「誰もが知っているダンサーになりたい」という夢を描き日夜、練習をしている田野君。
　ブレイクダンスというのは、７０年代初頭にアメリカでギャングが銃や刃物を使った喧嘩ではなく、ダンスで勝負をつけようということで広まったダンスです。イメージが少し危険な雰囲気が漂いますが、そんな感じを微塵も感じさせない素朴が彼にはありました。
　今ではダンスが何よりも好きな彼の中で、始めはダンスが好きではなく「ダンスは女がするもの・・・」と考えていたと語ってくれました。彼がブレイクダンスを始めたきっかけは、お姉さんがダンススクールに通っていたところから始まります。その繋がりで、ダンススクールを見学したとき、一生の友達に出会ったかのような感覚に魅入られたと窓の外を見ながら微笑んでくれました。
　彼は、丹波市を中心に活動をしているダンスチーム「ぼったくり☆ぼーいず」に所属しています。この名前は、チーム結成前に友達と買い物に行ったとき、ある商品に、高額な金額が付いていました。見た目ではわかりにくいですが、実は価値があるこの商品のように、僕たちも見た目ではなく、中身で勝負の出来るダンスをして行きたいと思いを込めて銘々したとのことです。
　ダンスの魅力は？と彼に尋ねてみました。「ダンスは格好をつけるものではなく、楽しむものだ」と言ってくれました。その思いを秘め、まずは大きなダンスイベントに出場することを目標にダンスを楽しみながら、スキルアップをするために練習に励んでいます。
彼の目指すダンスの中には、多くの人達にダンスの楽しさを知って欲しいと思いがあり、その願いを込めて、今日も笑顔でブレイクダンスを踊っています。
そんな、楽しむダンスをしている田野君を応援してみませんか？