Bigムンムンのちょっと役立つ東洋医学

生活に身近な食養生5
 


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前回、冬の寒さ対策を食養生の面からお話しました。『三寒四温』・・・春が近づいてきます。今回は春の養生法を食の面からお話しましょう。
春は発陳(はつちん)、芽吹くもの、香りのする葉野菜を食べましょう
  以前にもお話しましたが、春の3ヶ月(2.3.4月)を発陳(はつちん)と言います。冬の間かくれていたすべてのものが、芽を出し活動的になり始める時期です。天地の生気が発動し、人体の陽気も多くなる時期です。ですから、その陽気を徐々にのびやかに発散することが大切となります。この時期はフキノトウやタラの芽など芽吹いてくる旬のものを積極的にとりましょう。少し苦味がありますが、苦味が冬の間にこもった身体の中の内熱を冷ましてくれます。冬の閉蔵(へいぞう)の時期に根菜類を主体として保存食的なものを食べています。また汗をかくことが少なく、内熱がこもります。この熱をうまくさばくことが初春の食養生のポイントです。葉野菜もこの時期から積極的にとるようにします。葉っぱはその形状からも発散をするイメージがありませんか?特に紫蘇など香菜類、つまり香りのする葉野菜をとると効果が増します。芳香性が気をのびやかに発散する方向に働くからです。この春の気に逆らって、静かに沈んだ状態や家にこもったままでいると病気になります。木の芽の時期になると神経痛や皮膚病、あるいは身体がだるい、のぼせる、眠れないなどという方、また、ちょっと鬱(うつ)ぽくなるんだっという方は適当に運動して陽気を発動して、香味野菜を積極的にとれば直ります。夏に冷え性で困るという方も春に運動しないで陽気を沈めたままだからです。そんな人も春から適当に運動するといいでしょう。

丹波は山の幸に恵まれたところです。お天気のよい日はピクニック気分で山へ山菜摘みに出かけてはどうですか?春の息吹が心と身体をリフレッシュしてくれますよ。申し添えますが、熊にはくれぐれも気をつけてくださいね。

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B&O薬局
丹波市市島町上田


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