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Bigムンムンのちょっと役立つ東洋医学

生活に身近な食養生


Bigムンムン

  前回は「身土不仁」という東洋医学の基本的な概念をお話しました。何も難しいことではありません。「地産地消」地元で取れるものを旬に応じて食べることが一番の食養生であるということです。今回から生活に身近な食養生と題して、身近な食べ物について東洋医学的にお話します。
健康に関する情報が溢れ、その大部分が商品の広告宣伝用の良い事尽くめの情報です。中には言葉のイメージで惑わせたり、また間違っていたり、酷いものには意図的な虚偽の情報さえあります。
例えば「天然…」「植物性…」と聞くと、何故か健康に良い、安全・安心のようなイメージを受けます。しかし、猛毒を持つトリカブトも「天然」で「植物」なのです。「天然・植物」=「健康・安心・安全」では決してありません。(一方、猛毒のトリカブトも修治によって漢方薬の薬味の一つとなり、冷えや神経痛の治療に使います。)
また、生野菜は身体を冷やすから、火を通し温野菜にすれば身体を冷やさないという自称・専門家がいます。全くの間違いです。この理論で行けば漢方薬は煎じで飲めば全て温める薬ということになってしまいます。矛盾していますよね。
最近の風潮として、食べ物の1成分だけを取り上げ、健康によいと宣伝する傾向があります。マスコミが取り上げブームになったものも数多くあります。
例えば、赤ワインのポリフェノール、トマトのリコペン、唐辛子のカプサイシン等々です。ポリフェノールが動脈硬化の予防になるからといって、赤ワインを毎日飲めば、アルコール依存症又はアルコール性肝炎にいずれなるでしょう。「健康の為なら死んでもいい。」的笑い話です。1成分だけでそのものを語ることは出来ないのです。
誰が飲んでも、健康になるものなど決してありません。『効あるものは毒がある』効果のあるものは必ずその反面、毒があるのです。東洋医学では、白米に限らず豚肉やハマグリ、イカでさえも毒ありと考えます。(この場合の毒とは10年20年と長く食した時、体がどう変化するかで決めます。) 但し、豚肉、ハマグリ、イカには毒もあるからこそいろいろと効果もあるのですよ。毒も無く効も無く人間の体に完全に太極となるものはありません。つまり、各人に併せ陰陽のバランスの取れた太極・小宇宙を造るように食物を組み合わせることが最も重要になるのです。

   

なぜか、東洋医学に詳しいBigムンムン。おいしい
ものを求め、全国中をかけめぐっていたら、いつの
まにやらぷくぷくと・・・
現在は、丹波のうまいものを食べ歩く毎日。
味覚の秋は特に大好き。
(出没地 料亭 居酒屋 焼肉屋 など)

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