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《文章・写真》 一級建築士 才本謙二先生

たんばに住もう・たんばで暮らそう

11 和風洋風

 

 

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 住宅の設計をやっていて、「一階のこの部屋は和室で、2階の二間は、洋室で。」なんてやり取りを良くやります。実は、最近私は和室洋室を区別していません。また、和風洋風住宅の区別もしていません。していないというより出来なくなっています。

 皆さんは、和室と洋室の区別をどこで付けられていますか。多くの方は、畳であるかフローリングであるかによって、区別をされているのではないでしょうか。いやそれだけではない。和室は、「床の間があるじゃないか。」「土壁が塗ってあるよ。」「天井は、板張りですよ。」「障子や襖が入っている。」などなどおっしゃる方も、お在りでしょう。

  和室を構成する要素としては、どれも重要なものばかりですね。では、洋室に床の間や土壁、板張り天井、障子、襖があったとすると、おかしいでしょうか。和テイストなんて表現で、洋室に床の間風(だんだん訳が解らなくなってきていますが)の飾り棚を付け、土壁で板張り天井の部屋に和紙を貼ったドアなんぞ良くやる手です。そうなると、和室と洋室はボーダーレスです。

  少し話が逸れます。和風もしくは洋風住宅って言いますが、なぜ“風”なのでしょうか。和住宅で良いのではないでしょうか。和食洋食というのに住宅には、“風”がつきます。和風住宅は、外国の人から見ると完全なる和住宅でしょうに。

  それでも和住宅と呼ぶには、忍びなく思う原因としては、日本家屋は、過去の様式を残しながら常に変化していることがあげられると思います。石やレンガの壁で頑丈な要塞を築く西洋に比べ、「仮の住みか」として、自然と共生しながら、密かに暮らす日本の住宅形式が変化を容易にし、また立て替えやすくしているため、四つ間取りをスタンダードな “和”とするのなら、現在住宅に“風”が付いても仕方ない気がします。

 和風住宅といいながら、内部には、一部屋しか和室が無いとか、洋風住宅なのに、和室があったり靴を脱いで生活したり、生活が折衷であるから“風”を付けざるを得ないと思います。

  ところで、区別の付かない部屋の呼び名は、板の間、畳の間としています。外観に関して
は、和風ですか洋風ですかの問いに“○○さんの家です”と、固有名詞で呼んでいます。それ以外思い浮かびません。何か良い呼称があれば、お教え下さい。

 

 

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