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《文章・写真》 一級建築士 才本謙二先生

たんばに住もう・たんばで暮らそう

20 「古民家」に住む4

 

 

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蜂蜜、佃煮、惣菜etc...


 

 やくらに暮らしだして多くの方々の訪問を受けています。一通り案内して終わることが殆どですが、中には五右衛門風呂に入って帰られる人もいます。

 イベントで、又はもてなしとして好評なのが、何と言ってもおくどさん(かまど)のご飯です。それに、囲炉裏の味噌汁とめざしに漬物のシンプルなメニューで、普通女性でも、小さめのお茶碗に2〜3杯のご飯と、2〜3杯の味噌汁を召し上がります。異口同音「美味しい」って言って頂けるのですが、巧く炊けた確率は50%ぐらいでしょうか。炊く量によって水加減、火加減がやはり難しいですね。イベントなどで多数お見えになるときに限って、失敗しています。多分力んでしまっているのでしょうね。最初は、失敗しても美味しいと思っていましたが、食べ慣れてくると口が肥えて味わう余裕が出て来て、不服を言っているのかもしれません。でも、やはり新米は美味しいですし、アルミ釜より鉄釜の方が数段美味しくいただけます。炊き方も徐々に慣れてきて、湯気と音で分かるようになってきました。おこげもタイミングを見て作ることが出来るようになりました。


 また調理で感心したことは、囲炉裏での炭の火加減も実によく出来ています。(囲炉裏というより灰の効力なのかもしれません。)当初は、お客さんが食事をする時間から逆算して火をつけても、時間通り熾らなかったり熾り過ぎたりしていたものを、今は少し早目に火をつけて七分程度熾ってから、灰をかぶせ調整できることを知って、囲炉裏(灰)にも火加減調整機能がついているのだと感心しています。写真の自在鍵も摩擦を利用した物理的発想のシンプルなもので、工業製品として数式に直し製作しようとすると中々難解な気がします。


 消し炭の利用方法も分かって、昔の暮らしって実に合理的に出来ていたんだと感心の毎日です。暮らす上での装置、生活の工夫は、ものがない時代の方が発想も豊かで、物性を理解して応用している点、素晴らしいと思います。何でもコンピューターや機械に頼るのは止して、自分に頼りませんか。

 

 

 

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