今回は、わたしの友人の農家のO君の話をしたいと思います。彼は、石川県の百姓で大学の1年後輩、よく酒を飲みながら農を語ったものでした。まあ、女の好みが同じ感じでよく、バカ話をしたものでした。その彼も、私と同じように故郷で農に取り組んできました。米を10ha作り、全て自分で販売するといった経営をしています。
その彼が、米を精米する時に出る「ぬか」に着目して、ベンチャーを起業。
ギャバという成分を健康ドリンクとして、薬品会社と提携して販売。一躍、注目を集めることとなったのです。
そして、昨年、「キヌカ」という会社を興し、ぬかの成分を塗料として使うことに成功、現在、東急ハンズを始めとして、各地から熱い視線を浴びています。先日も、NHKのビジネス未来人にでていましたから、ご存知の方もあるかも知れません。
この、塗料の特徴は、なんと言ってもその安全性にあるといえるでしょう。昔、おばあちゃんが「ぬか」を袋にいれて、柱や床を磨いていたことから思いついたアイデアだというのです。お米から生まれた100%自然塗料というのがうたい文句です。化学物質を含んだ塗料のシックハウス症候群などが問題になっていることを考えると、時代にあったものといえるでしょう。おそらく、これからかなりの伸びが期待できると考えています。
しかし、私はそのアイデアが、昔の人の知恵から産まれていることに注目して欲しいのです。現代の多くの新しい技術の開発にはすばらしい先端技術や考え方が取り入れられています。しかし、そのヒントになるのは、意外と昔からの知恵や工夫が生かされていることが多いと思います。O君も農家としての暮らしの中からそんなことを思いついたのでしょう。私達の暮らしの中や、おじいちゃんおばあちゃんの知恵のなかから、意外なヒントが隠されているかもわかりませんよ。
O君は、あちこちの農村で講演をする時、必ず言う言葉があります。それは、「農業は、ダメだという人がいるが、農業がダメなのでなく、農業がダメだという考え方がダメなんだ。」と。
元気を出して、もうすぐ農春だ!
ちなみに、丹波年輪の里で、4月終わりまで、自然塗料の展示がしてあります。
是非、足を運んでください。
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