情報誌きのわ連載中!
今回のテーマ:『20 農業の担い手』



麦わらふっくんの畑の真ん中から 

婦木克則さん(執筆) 


 

 

   
 

 このところ、丹波を通り過ぎて行くバスを見ていると、全但バスの横に描かれているコウノトリがたいへんインパクトがあります。今、やはり豊岡のこうのとりに熱い視線が注がれていると感じます。なんといっても、こうのとりの自然放鳥、そして雛の誕生は大変な話題で、毎日のように報道がなされているところです。そのような中、私が注目したいのは、その自然環境を取り戻すために、多くの方が一丸となって取り組んでこられているというところです。

 先日、その活動に取り組んでこられた、こうのとりを育むお米の生産者の方の話を伺う機会がありました。こうのとりを自然に帰そうとの取り組みを10年まえから始められ、こうのとりのえさを増やすために冬期にも水田に水をため、農薬などを減らし、無農薬まで実現されています。しかも、それが自分一人でなく、村全体の取り組みになっていることに感銘を受けました。

 また、その陰に普及センターなどが積極的に関わり、技術面だけでなく村人の説得などにも関わっておられたり、地区の小学校の総合学習では、こうのとりのために水路から田んぼまで魚路を設置してえさとなる生物が田んぼに来るようにしたり、みんなで無農薬の米づくりをしています。JAもこうのとりを育むお米を推奨して、通常の価格より約5割増しの価格で買い上げをして、販売にも力を入れています。

 まさに、地域あげての取り組みになっていて、素晴らしいなあと思いました。まさに、こうのとりという冠ができたおかげで、環境を守る農業が志向され、いろんな立場の人が同じ方向を向いて進んでいるように感じました。さあ、私達の丹波はどうでしょう。丹波の冠は?目指す方向は?一人一人が目指す方向は?丹波というブランドに頼ってばかりはいられませんよ。一歩先を見据えて、今何をすべきか考える時期ではないでしょうか!

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