情報誌きのわ連載中!
今回のテーマ:『20 農業の担い手』



麦わらふっくんの畑の真ん中から 

婦木克則さん(執筆) 


 

 

   
 

 丹波の基幹産業は?と聞かれたら、ほとんどの方が「農業」と答えるでしょう。黒豆や小豆、お米に・・・いろんな特産物、そして丹波ブランド。食業界から、都市の消費者など多くのユーザーから、熱い視線を感じる、丹波の農産物。

 本当に他の地域から見ると、羨ましい限りであります。

 さて、その丹波の農業ですが、今回はその担い手のことを考えてみたいのです。全国的にですが、やはり丹波も高齢化しており、若い人が、農業でめしを喰おうと頑張っているのは極少数であります。

 つい先日も、大きい酪農家が廃業に追い込まれました。えさ代の高騰や労力不足をはじめいろんな要因があったのですが、私にとっては、同じ世代の農業者であったのでショックでした。おりしも、自身の息子の進路を選択する時期に来ており、自信を持って農業の道に進ませたいと思っておったところでのこの事件だったので、不安が一気に高まりました。

 県下の農業者を育成する農業高校の知りあいの先生に聞いてみると、淡路や播州からの学生はまだ多いが、丹波からはここ数年入学生がいないとのことでした。丹波は農業が基幹産業と認識されているのに、それを将来になう人材が育っていないと考えざるをえないのです。すなわち、現在、やっている私達が安心して子供に農業の夢を託せないでいると言うことです。「丹波は農業が基幹産業で、やり方によっては、素晴らしい夢の持てる職業だね!」と誰もがそういうでしょう。でも、それを誰がやるんですか?

 あなたは自分の息子に農業でめしを喰えと自信を持って言えるでしょうか?

 次代の丹波の農と農村を背負う人材は、私達自身が育てなくてはいけないのです。人事ではなく、自分自身の問題なのです。そしてそれは、数年後に深刻に考えなくてはならない事態になるのではと不安を感じずにはおれないのです。

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