早春のこの時期は新たな旅立ちの季節です。我が家にも受験生がいて、一応、毎日机に向かっています。子供達は、親の知らない間に、成長していくもので、この季節の節目には、そんなことを感じさせてくれます。
さて、子供を育てることと、作物を育てることは、共通なことがたくさんあります。畑の中で野菜を育てるとき、肥料をたくさんやって過保護にすると、病気に弱くなります。根の張りが弱かったりして、軟弱にもなります。また、逆に少なくて、作物が弱ると一気に虫がついたりします。つまり、バランスのよい生育をさせることが大切なのです。そのために、私達農家は、その作物が元気にすくすく育つ環境を整えることが大切な、唯一の仕事といえます。そういう意味で、土作りというのは、重要な要素で、いい土ができていれば、何を作ってもよくできるのです。しかし、それはすぐに出来ることでなく、長い間かかってできるものでもあります。
子育てにおいても同じように過保護は、子供の自立を妨げることになりますし、土作りとは、家庭や社会が良い環境であるようにすることだといえます。
丹波を考えるとき、子育てするには環境が良いところだといわれています。だからこそ、Uターンしてきたという友達もいるくらいです。それは単に自然が豊かだというだけでなく、丹波という土作りがしっかり出来ているということが大切なことと考えられます。つまり、安心、安全な地域、人と人とのネットワークができていて、地域の社会が子供を育んでいく、そういったことが地域としてできることこそが大切な要素であるといえるでしょう。
そういう地域社会を築いて行くことが私達大人の果たすべき役割であり、子供達は、その中で丹波の人の優しさや、考え方を知らず知らずの間に学んでいきます。どんなところで、どんな大きな仕事に携わるようになっても、その根っこにある、モノの見方や考え方というのは、小さいときからの環境が大きく関係してくるように思います。
この丹波の土壌で、育まれた丹波の子供たちよ、ふるさと丹波を誇りとして、けっして忘れることなく大きく飛び立て!
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