田んぼの稲も、初夏の日差しを浴びて、ぐんぐん育っています。夏野菜も小さな実をつけ始めました。我が家では、じゃがいもほりや、たまねぎ引き、そして、小麦の刈り取りの季節でもあります。梅やらっきょなどのお漬物、お茶の摘み取り、加工など、農家の様々な暮らしの産物が作られる季節でもあります。そうそう、丹波のおばあちゃん達の出番です。
この、おばあちゃん達の知恵や技術には、本当に感心させられることが多いです。そして、なんといってもそのバイタリテーがすごいのです。
春になると山菜を取ってきては、あく抜きをして、塩漬けなどにしたり、食卓を賑わします。蕨などは、灰を使ってあくを抜きます。重曹より色も香りもよく仕上がります。
筍は、ぬかで炊いておいて、酢漬けや塩漬けにして保存します。梅干や、らっきょのつけかたなど、家庭毎にこだわりがあったり、山椒の味噌漬けなどは、この地域のそれぞれの家庭の味があり、私は、神戸のいかなごのくぎにに匹敵する地方の味だと思います。
また、天気を見計らって、お茶を作ります。朝、刈り取った茶葉を、蒸してもんで干します。我が家は芯ごみの番茶で、一年分を作るのです。農家はこういった暮らしの中の必要なものをほとんど自給してきました。それこそが、農家の醍醐味でもあり豊かさの一端でもあります。
また、じゃがいもを掘ると、必ず、小さいものが出来ます。こういったものは、普通だと商品価値が低いのですが、とれたてだと、そのままコロッと炊くと最高においしいのです。また、薄くスライスして干して、粉にし、デンプンとして、利用する方法もあると聞きます。
「もったいない」、おばあちゃんがよく言っていました。その言葉は、今や世界に通用する言葉として注目されていますが、その本家の日本でそういった精神や技術、知恵が伝承されているかというと疑問ですよね。
この時期のめぐみを生かす知恵と技術、是非覚えておきたいものです。
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